2018年2月8日

ブロードバンドタワーの弓田です。

初めての投稿となりますので簡単に自己紹介をさせていただきます。私はデータソリューション技術グループに所属しており、Dell EMC Isilon、Scality RINGなどのストレージ製品のサポートを担当しております。今回はDell EMC Isilonについてではなく、同社のオブジェクトストレージ製品であるECS(Dell EMC Elastic Cloud Storage)のCommunity EditionのOVAを利用したインストールについて解説させていただきます。

はじめに
ECSについては以前から製品名は聞いていたのですが、昨年のEMC worldに参加するまでは別製品ということからあまり注目はしていませんでした。今回、イベント内でProject Nautilusというプロジェクトの発表がありました。
このプロジェクトでは、IoTなどのストリーミングデータをリアルタイムで保存・分析するためのソフトウェアツールを開発していますが、そのバックエンドストレージとして我々が得意としているIsilonあるいはECSの選択が可能なためどのようなストレージ製品なのか興味を持つようになりました。いつか試そうとは思っていたところECSがダウンロード可能であったので、この機会にインストールを試してみました。

製品紹介とイメージの入手
ECSの製品に説明とバイナリ入手のためのリンクはこちらのページにありますが、なんと?!ダウンロード時にアカウント等は不要なので太っ腹な感じがします。このページの下の方に”ESCを無料で試す”というリンクがあり、クリックすると以下のページにジャンプしますので、赤枠のDownloadに進みジャンプ先のページのOVA DownloadsよりOVAイメージをダウンロードしてください。前述の通り、今回は”ECS Community Edition Install Node 2.6.0 (ECS 3.1.0.2)”のOVAを使用してインストールすることとします。

インストール環境の必要条件や手順はこちらで公開されております。今回はOVAでのインストールを行いますので、OVAによるインストール手順に従って実施します。上記のリンクの中ごろに”1.1. Download and deploy the OVA to a VM”以下がOVAによるインストール方法となります。OVAによるインストール要件は以下の通りです。

1.2. Deploy a VM from the OVA and Adjust its resources to have a minimum of:
16GB RAM
4 CPU cores
(Optional) Increase vmdk from the minimum 104GB

また、上記のリンクにVMを3台以上で構成することでイレージャーコーディングによるデータ保護が可能とありますが、一方で、こちらのサイトでは4台構成の場合は1台のダウンまで許容される旨がありますので、今回は4台で構成したいと思います。

ECSインストール前事準備
ダウンロードしたOVAを、ESXi上のDeploy OVF templateからDeployします。Deploy後はすぐにOVAを起動せずに、メモリーを16GB(default:2GB)に設定変更します。その他の変更は不要です。なお、CommunityEditionの制限事項として、Deploy後の容量変更ができません。もう少し容量が欲しい場合には、ハードディスクドライブ2の容量を拡張してください。

メモリーの設定を変更後にVMを起動します。ユーザ名admin、パスワードはChangeMeでログインできます。起動する環境にDHCPサーバがない場合には、nmtuiコマンドを使用し、ログイン用のIPアドレスを設定します。

$ nmtui

コマンドを実行すると以下のメニューが表示されますので、Edit a connection を選択します。

ens3を選択しEditを実行します。

するとInterfaceの設定変更ができますので適宜設定を行ってください。

今回は、IPアドレス、DNS、Gatewayなどを設定しています。初回設定時は<OK>を実行した時点で設定が反映されますので、PINGを打ちながら設定をすると良いかもしれません。NetworkManager TUI から抜けるには、<OK>を選択し一つ前の画面に戻りますので、そこで<Back>を選択し、NetworkManager TUI の画面に戻りますので<quit>を選択します。

ECSインストールの開始
用意した3台のVMで以下のコマンドを実行します。videployは install_nodeで設定したIPアドレスのVM上で実施します。

$ videploy

videployを実行するとパスワードが求められますのでChangeMeを入力します。するとdeploy.ymlの編集が始まりますので、以下の項目を編集をします。

install_nodeを設定します。

[編集前]

  install_node: 192.168.2.200

[編集後]

  install_node: 172.XXX.XXX.XXX (videployを実行しているVMのIPアドレス)

dnsとntpサーバを設定します。

[編集前]

    dns_servers:
      - 192.168.2.2
    ntp_servers:
      - 192.168.2.2

[編集後]

    dns_servers:
      - 172.XXX.XXX.XXX
    ntp_servers:
      - 172.XXX.XXX.XXX

ecs_block_devices:を編集します。

[編集前]

is_cold_storage_enabled: false
is_protected: false
description: Default storage pool description
ecs_block_devices:
- /dev/vda

[編集後]

is_cold_storage_enabled: false
is_protected: false
description: Default storage pool description
ecs_block_devices:
- /dev/sdb

members とecs_block_devices:を編集します。

[編集前]

members:
- 192.168.2.200
options:
is_protected: false
is_cold_storage_enabled: false
description: My First SP
ecs_block_devices:
- /dev/vda

[編集後]

members:
- 172.XXX.XXX.XXX
- 172.XXX.XXX.XXX
- 172.XXX.XXX.XXX
- 172.XXX.XXX.XXX
options:
is_protected: false
is_cold_storage_enabled: false
description: My First SP
ecs_block_devices:
- /dev/sdb

上記の編集後:wq!で抜けると、変更箇所が列挙されdeploy.ymlがupdateされます。(パスワードを求めらる場合にはChangeMeを入力してください)
続けてLicense Agreementに自動で進みます。

上記の画面にてq を押すと、License のacceptが求められますので、yesを入力してください。

Do you accept the license ["yes" or "no"]:yes

すると編集したdeploy.ymlがansibleで実行されます。

License Agreement合意後はここまで自動で進みますので、failedがないことを確認し、以下を実施します。ova-step1の実施により、ECS のDockerイメージを作成します。

$ ova-step1

failedにエラーがないことを確認し、以下を実行します。ova-step2によりECSの構成ファイル、パッケージ、ソフトウェアがインストールされます。

$ ova-step2

特にエラーなくプロンプトが返ってきたら、ブラウザでインストールを実施したVMのIPアドレスにブラウザでアクセスします。

 

root/ChangeMeでログインできます。初回ログイン後にパスワードの変更が求められますので、変更し再度変更したパスワードでログインします。

インストール完了
ダッシュボードはこんな感じです。特にFailedも出ていないので成功ですね。

最後に
今回はインストールまでの流れをご紹介させて頂きました。次回は使用方法についてご紹介させていただく予定です。

 

本ブログの情報につきましては、自社の検証に基づいた結果からの情報提供であり、
品質保証を目的としたものではございません。

投稿者: Yumita

ブロードバンドタワーでIsilon、Scalityの保守サポートを担当。 ストレージ歴はブロードバンドタワー入社歴と一緒で現在、6年目の新人類です。顔が濃いめなのでよく外国の方と間違えられますが、お声をお掛けいただく際は日本語でお願いします。