2017年10月26日

ブロードバンドタワーの池田です。今回は先日開催されましたScality社のイベントであるScality SDS Day 2017 Tokyo で私の講演枠でご紹介させて頂いた資料を基に、反響のあったものについて本ブログでご紹介させて頂きます。私事ですが、本イベント第1回目より3年連続の3度目の登壇となり、個人的にも思い入れがあるイベントです。

高速バックアップ検証

この検証は、昨年のScality SDS Day 2016 Tokyoで、翌年に実施したい検証として、”超高速バックアップ基盤”と”Scality RING Ver6のS3機能を利用したソリューション開発”を挙げさせて頂きました。スライド作成中にボンヤリとは実際に何をしようか?とは考えていたのですが、チーム内でバックアップソフトウェアをS3で連携するのが良いのではないかという話になり、Veritas社の全面的な協力により検証を実施することができました。検証開始後には、折しもWannaCryによるニュースが話題となりましたので、良いタイミングで検証出来ていると感じてました。

上記以外にもバックアップの課題は多数あると思いますが、Scality はRINGのバージョンアップのみならずLinux自体のバージョンアップも比較的容易に実施可能なため、製品のライフサイクルを考慮すると、バックアップを取得し保管し続けなければならない管理者にとっては、管理し易い製品であると思います。また、今回は共有ストレージではなく、S3コネクタ経由でのバックアップとなりますので、前述のようなランサムウェアへの対策といった意味でも安心出来るのではないでしょうか。

実際の検証は以下の通りとなるのですが、NBUクライアントからのバックアップデータをメディアサーバから分散しRINGのs3コネクタへ分散してデータの書き込みを実施しています。

データに関しては以前の記事でご紹介したRAMドライブを使用していますので、上記の構成でのテストでボトルネックが生じたのは、何と?!、ストレージサーバのCPU(User+Sysで90% 程度)でした。これは、S3コネクタを同居していることと、ストレージサーバのCPUが1ソケットであり、CPUを2ソケットにすることで、より多くの処理が可能となります。

Scality RINGはコネクタの増強、Disk部分のストレージサーバの増強が柔軟にスケールアウトすることができますので、バックアップターゲットの容量不足に不安になることもありません。なお捕捉となりますが、なんと、Veritas の”Media Server Load Balance”の機能を使用することで、検証と同じ構成で30Gbps以上のバックアップが可能なことをイベント完了後に確認しています。

Seamless Ingest for SMB Connectors

本機能は、RING Ver6に実装された機能であり、各SOFSコネクタ並びにストレージサーバのsagentdがZookeeperを介して連携することで、ストレージサーバの障害時に、コネクタの通信が数秒で回復する機能となります。各通信はTCPのタイムアウトを待って次のアクションを起こしますので、復旧に時間がかかる場合がありますが、この仕組みによりより速くコネクタとストレージサーバの通信が復旧しますので、常にデータを流し続けなければならないシステムに場合では大変有効な機能と言えます。

なお、本機能はタイトルにSMBとあり当初CIFSのみしか対応していないと思っていたのですが、他のSOFSであるFUSEやNFSコネクタでも使用可能です。

S3コネクタ、SOFSを使用した事例

また事例につきましてはDMM.comラボ様を含み3件をご紹介させて頂いておりますが、Full Geosyncについては過去の記事でご紹介させて頂いていますので、今回はs3の事例をご紹介させて頂きます。本事例は昨年のSDS Dayの頃にお客様とお打合せを行っていたのですが、お客様が解決したい課題について、弊社の検証環境で検証を実施し、特にパフォーマンスに関しての懸念が十分に払拭できたことで、ご採用頂くこととなりました。

最後となりますが、今回のイベントにご来場頂きましたお客様、パートナーの皆様と会場にて会話させて頂きましたが、”その使い方は良いね!”や”BBTowerの実績”など、多くご質問やフィードバックを頂戴することができました。イベント資料は後日公開されると思いますが、検証の裏話や今後の挑戦に関してご質問があれば気軽にご連絡頂ければ幸いです。

 

本ブログの情報につきましては、自社の検証に基づいた結果からの情報提供であり、
品質保証を目的としたものではございません。

投稿者: 池田

主にストレージ関連のお仕事をしております