2017年4月27日

皆さん、こんにちは。セールスプロモーション担当のハタです。

3月8日(水)ベルサール東京日本橋にて、当社主催によるセミナー『クラウドの「プライベート化」戦略 最前線~セキュリティ、運用監視、ソフトウエア・デファインド・データセンター~』を開催いたしました。

本セミナーでは、自社の業務やビジネスに最適化した、真の意味で「プライベート化」されたインフラづくりをテーマに、プライベートクラウドを支えるストレージ、ネットワーク、マネジメント&アナリティクスという観点から、最新テクノロジーの活用術をご紹介いたしました。

セミナーレポート後編では、ネットワーク・セッションをご担当いただいた株式会社マクニカ アルティマカンパニー システムイノベーション部(講演時 株式会社アルティマ 第3統括部 プロダクトセールス3部)システムエンジニア 北島 佑樹様、マネジメント&アナリティクス・セッションをご担当いただいた株式会社ネットワールド SI技術本部 ソリューションアーキテクト課 課長 工藤 真臣様のご講演を中心にレポートいたします。(なお、文中、社名や人名等に関して敬称は略させていただきます)

ネットワークやストレージの性能を大きく向上させるスイッチの選び方

続いてネットワーク・セッションでは、電子部品商社として有名なマクニカ・富士エレホールディングスグループのアルティマにおいて、SEを担当する北島佑樹氏が登壇。同氏は「プライベートクラウドに求められる、ストレージネットワークの新常識!」をテーマに、プライベートクラウドのネットワークに関するポイントや、メラノックス製のスイッチについても紹介した。

最近のネットワーク周辺のトレンドとして、扱うデータの量・質の変化と、アプリケーションの進化が挙げられる。近年、ITの活用は、従来の情報通信産業だけでなく、製造業、金融・証券、放映、運輸、医療など幅広い業界にまで浸透しつつある。データセンターインフラには、高トランザクション処理、最適化された分析処理、次世代リアルタイム(ストリーム)処理、リアルタイム応答といった要件がますます課されつつあり、必然的にネットワークにもインテリジェントなデータフィードや低遅延のインターコネクトが求められてきている。

このような状況の変化の中、クラウド基盤におけるネットワークにおいて押さえておきたいポイントは、「オープンでシンプルなネットワーク」「様々なアプリに対応できるネットワークの選択」「ハイパフォーマンス」の3点だ。

「特にストレージの性能を考える場合、ネットワークの性能との関係を切り離して考えることはできない」と、北島氏は強調した。

近年のストレージ市場の大きな動向として、オールフラッシュストレージの普及が上げられる。フラッシュメモリの容量単価や信頼性の向上に伴い、フラッシュ搭載ストレージを採用する企業が増えている。しかし、ストレージのIO性能は格段に向上したものの、今度はネットワークのボトルネックが顕著となり、結果としてシステム全体の性能は思ったほど上がらないというケースが数多く報告されている。フラッシュ・ファースト時代の到来とともに、いま改めて問い直されているのが「どんなネットワークを選ぶか」という問題なのである。

北島氏は、これらの課題を解決するソリューションの一つとして、「メラノックス製スイッチ」を紹介した。InfiniBand製品で名高いメラノックス社は、近年、Ethernetスイッチ製品がFacebookや百度などのメガデータセンターでも採用されるなど、Ethernet市場においても存在感を増している。

同氏は「メラノックスのEthernetスイッチは、ストレージとの相性が抜群によく、システム全体のパフォーマンスを向上させる。他社ではパケットサイズにより遅延も大きくなるが、メラノックスは全パケットサイズで220nsと高速で、遅延がほとんどない。またバーストトラフィックによるパケットロスの心配もなく、多くのサーバがアクセスしても対応できる」と指摘する。

たとえば、10GbE環境において「Mellanox SX1012」を使うと、スループットが約18%、IOPSが12%ほど向上するという結果もある。

最後に北島氏は、ネットワークの運用管理を支援するツールとして、メラノックス製ソフトウェア「NEO」を紹介。NEOは、エンド・ツー・エンドのデータセンタインフラをGUIベースで集中管理できるネットワーク統合管理ソフトウェアだ。機器の構成・設定の管理と、バックアップ自動化、ヘルスモニタリングを実施し、障害があればアラートを出して、エラー後の自動復旧(オートヒーリング)まで対応してくれる。

またオープンプラットフォームで、RESTfullなインターフェースのため、他社製品もサポート。これまで機器に依存していた管理をワンストップで統合化できる。「NEOは、メラノックス製スイッチをご利用いただければ、追加ライセンスは必要なく無償で利用できるため、是非試してみてほしい」(北島氏)。

VMwareのvRealize Log Insightで、攻めの運用監視を!

3番目のマネジメント&アナリティクス・セッションでは、ネットワールドの工藤真臣氏が「vRealize Log Insightが実現する攻めの運用監視とは?」をテーマに、VMwareのvRealize Log Insight(以下、Log Insight)によって、プロアクティブな攻めの運用監視を行う方法について言及した。

Log Insightは、直感的で実用的なダッシュボードを持ち、洗練された分析や、異種混在環境におけるサードパーティ機器に対応する拡張性を持つクラウド管理プラットフォームだ。

Log Insight自体はVMware製品だが、他社製のスイッチ、ストレージ、サーバーなどのログをSyslogプロトコルを介して収集し、一貫したログとして集約できる。ゲストOSがWindowsやLinuxの場合にも対応して、エージェントが用意されており、イベントログをSyslog形式で収集できる。これらは、仮想基盤に特価した「コンテンツパック」(プラグイン)として提供され、無償で利用できる。

それでは、運用監視において、Log Insightは一体どのように使えるのだろうか? 

工藤氏は「Log Insightは、検索機能とSyslogサーバの機能を備えたツールというイメージをもたれている方が多い。しかし、これでは通常のBIツールと変わらない。実はLog Insightは、独自データベースに蓄積されたログを、仮想基盤の運用現場において、意思決定に必要な情報として提供できるインターフェース製品とも言い換えることができる」と説明する。

まず、Log Insightは、異なるメーカーの様々な機器から生成される多様なログデータに統一した構造を与え、Excelライクなフォーマットへと変換。単純なグラフからバブルチャート、ゲージ、トレンドラインなど、多くの表示に対応する。Excelのピボットテーブルのようにログを多角的に解析できるため、異種混在環境であっても、迅速なトラブルシューティングと根本原因の分析が行えるようになる。

また、ログ解析では「似たようなログばかりで追いきれない」「障害時のエラーメッセージが何を示しているのか全然わからず原因もつかめない」といった声をよく聞く。この点でも、Log Insightは、AIを利用したインテリジェント機能を備えているため、構造化データに変換する際に、類似ログを自動的にグルーピングしたり、指定期間と比較して、その差分を表示するといった処理も行えるようになる。

さらに、重大なインシデントが発生しそうな予兆を事前に検知し、システムに影響が出る前に迅速な対応を可能にする点も、Log Insightの大きな特徴のひとつだ。イベントトレンド機能により、初めて出たエラーログや、頻繁に出るようになったエラーログを明示し、システム運用者の注意を喚起する。

このように「『ログの持つ力を飛躍的に向上』させ、的確な情報分析とスピーディーな意思決定を可能にする」(工藤氏)のが、Log Insightなのである。

最後に工藤氏は、Log Insightを導入して成功するための3か条を示した。まずは「貯めないことには始まらない」ということ。2つ目は「色々な環境/事象のログ(経験)を持つ」こと。そして3つ目が「経験を運用に生かす技術力」である。

「ぜひログの持つ力を最大限に高めることで、プロアクティブな攻めの運用監視を実現し、適切なプライベートクラウド化を進めてほしい」と、工藤氏はまとめた。

おわりに

本セミナーレポートは、いかがでしたでしょうか?今後も本ブログでは、弊社主催セミナーを開催した折などにはイベントレポートを掲載することを通じて、イベントにご参加いただけなかった方にも、セミナーの成果をお伝えできればよいなと思っています。

本ブログの情報につきましては、自社の検証に基づいた結果からの情報提供であり、
品質保証を目的としたものではございません。