2017年3月2日

ブロードバンドタワーで Scality RING を担当しているポールです。
久しぶりの投稿になります。今回は RING 6 の新機能についてブログを書いてみます。

RING 5 から追加された SOFS (Scale-Out File System) 機能ですが、RING 6 では使い勝手や性能面での改善がいくつか行われています。今回はそのうちの Recycle 機能を紹介します。

この機能は一言でいえば、ずばり、「RING 版のごみ箱機能」のことです。ユーザーによるうっかり削除からデータを復旧できるので、使い勝手と管理性が向上します。

私なりに背景を推測してみるのですが、RING はアーキテクチャ上、SOFS に格納したファイルを削除しても、即座に データが RING 上から消去されるわけではありません。ただし、削除操作によってファイルのメタデータがなくなってしまうため、通常の手段では消去されていないファイルへアクセスできなくなります。このような動作に対して、削除してもすぐには消去されないファイルへアクセスする、通常の手段を提供してしまう、という逆転の発想から生まれた機能なのだと思います。

早速、supervisor の管理画面から、設定可能なオプションを確認してみましょう。
設定は SOFS コネクタに対して実施します。

enable にチェックを入れてSOFSコネクタを再起動すれば OK です。設定後に SOFS コネクタが所属するボリュームのルートディレクトリを確認してみます。

[root@stor11 ~]# ls -a /ring/fs
.  ..  .recycle  README  testdir
[root@stor11 ~]#

今回は FUSE コネクタを使用しています。 .recycle というディレクトリが /ring/fs ディレクトリに確認できました。これが、ごみ箱です。ただし、まだファイルを削除していませんのでごみ箱には何も入っていません。試しにファイルを削除してみます。

[root@stor11 ~]# cat /ring/fs/testdir/testfile
aaaaa
[root@stor11 ~]# rm /ring/fs/testdir/testfile
rm: remove regular file '/ring/fs/testdir/testfile'? y
[root@stor11 ~]# ls -a /ring/fs/.recycle/
.  ..  testdir
[root@stor11 ~]# ls -a /ring/fs/.recycle/testdir/
.  ..  testfile
[root@stor11 ~]# cat /ring/fs/.recycle/testdir/testfile
aaaaa
[root@stor11 ~]#

ごみ箱にファイルが格納されました。削除ファイルを復旧する際は、ごみ箱からファイルをコピーすればOKです。ごみ箱からファイルを削除する際は、デフォルト設定では管理者ユーザのみ実行可能なので、安心設計だと思います。

いかがでしょうか。Scality RING には新しい機能がどんどん追加されていますので、当ブログでも引き続き紹介していきたいと思います。

本ブログの情報につきましては、自社の検証に基づいた結果からの情報提供であり、
品質保証を目的としたものではございません。

投稿者: ポール

ブロードバンドタワーで Scality RING を担当。ストレージ業界の知り合いからはポールと呼ばれているが、本人も由来はよくわからない。得意領域はデータベースとストレージ。